――一週間の契約

 

ホワイトの、命が消えたその日。

村では、祭が営まれていた。

悪魔と厄介者がいなくなったと。

人々は喜び、踊りを踊った。

* *

その次の年。

村では飢饉に襲われた。

次々と来る嵐に苛まれ、村はみるみるうちに飲み込まれてしまった。

* *

最期まで語られなかった事が、1つだけある。

それは、ホワイトは自分を疎んだ村を嫌っていたわけではなくて。

ホワイトは…村が嵐や災害に飲み込まれるのを、魔法で守っていた事である…