※ 注 意 ※

この物語は、第八話の後を想定して描かれています。
第七話まで読んでいただいていればある程度展開はわかるかな、とは思いますが、
ところどころ「?」なところも出てくるかなと思いますので、第八話まで読んでいただいてから、この物語を読んでいただく事をお勧めいたします。















 深夜のお茶会











「こんばんわ、メリッサさん」
「…お邪魔するわね」
ある夜のこと。ルージュ家の扉が開くと、そこにはティファとクレイアが立っていた。
 ティファはいつものように無邪気な笑みをたたえていて、クレイアもまたいつものようにポーカーフェイスで立っている。
「こんばんわ…って、ちょっと待って!」
「…何かしら?」
クレイアがそっと首をかしげる。

「ティファさんは聞いてたけど、何であなたまで此処にいるの?」
「あー姉貴、クレイアさんね、私が誘ったんだよ」
にじり寄るメリッサの後ろから妹・リリーメの声がする。
 リリーメはこんばんわー、とクレイアに手を振るとクレイアもこんばんわ、と小さく返した。

「…リリーメ、何でまたこの魔女を…」
「いーじゃん、私クレイアさんに聞きたいこと沢山あるんだよねー」
「だったらあなたが個人的に聞けば…」
「まあまあ…人数は多いほうが楽しいですよ」
ティファが笑いながら宥める。メリッサははぁ、と溜め息を吐くとちらとクレイアを一瞥した。

「…仕方ないわね、ティファさんがそう言うのなら」
「ちょ、それって差別じゃない!?ねークレイアさん」
「私は別に気にしないけれど」
「でしょうね、気にしているようならとっくにあの魔法陣消してくれているはずだもの。…どうぞ」
メリッサはそう言って二人を招き入れると、奥へと歩いていった。湯を沸かす音が響く。
 リリーメが二人を通し、どうぞどうぞ、と二人に適当な席を勧めた。

 今日はメリッサとティファが二日ほど前から計画していたお茶会であった。
 ティファが叔母から珍しい菓子を貰ったからと言い出したのが切っ掛けで、最初はティファとメリッサ、必然的に会場であるメリッサ宅の家族のリリーメが参加という形になっていたのである。
 前日はメリッサが学校であった為、共通の休みである今夜決行という形になったのであった。
 リリーメがクレイアに声をかけたという形で、クレイアも参加という事になったのだが…

「あ…お菓子開けますね。リリーメさん、お皿ありますか?」
「あーうん、ちょっと待ってて」
ティファは箱からクッキーのような菓子を取り出すと、リリーメに問いかける。リリーメは立ち上がると、奥から少し大きめの木皿を持って戻ってきた。

「これでいいかな?」
「はい、大丈夫だと思います」
ティファはにこりと笑うと菓子をそこに広げる。
 ふわりと香ばしい砂糖の香りが広がった。

「お茶が入ったわ」
メリッサが四人分のティーカップを持って現れると、そっとポットから紅茶を注ぐ。
 紅茶の香りが広がると、そのカップをリリーメがそれぞれに分けた。
 メリッサも席に腰掛ける。座席はメリッサの正面がリリーメ、メリッサの隣がクレイア、リリーメの隣がティファという形になった。
「…ありがとう、いただきます」
「いただきます」
クレイアは一言礼を言うと茶に口を付ける。ティファもにこりと笑って続けた。

 そっと、一瞬暖かい沈黙が流れる。

「ねえねえ、これ1個食べて良い?」
リリーメがその沈黙を破る。口にした頃は、もうその菓子を手に取っていた。
「どうぞ、沢山ありますから」
「いただきまーす、…美味しい!」
リリーメは笑って言うと「姉貴も食べなよ、美味しいよ!」と勧める。メリッサも一つ手に取った。

「…美味しいわね、これはどこのお菓子なの?」
「西方の地方のお菓子だそうです、地名は忘れてしまったんですけど…」
「珍しいものね、この街では見かけたことが無いわ」
クレイアも続けて口にした。リリーメは早くも二個目を口にしている。

「…さーて、そろそろ本題に入らない?」
リリーメが口にすると、一斉にリリーメに視線が集中した。
 メリッサは訝しげにリリーメを見遣ると問いかける。
「…本題?」
「女の子が四人も集まってする話題なんて一つしか無いっしょ?」
リリーメが意気揚々と語る。メリッサはその意図が汲めたのか溜め息を吐いた。

「…あなたは本当にそういう話が好きね…」
「何よ、姉貴だって嫌いなわけじゃないでしょ?気にならないの?」
リリーメがメリッサに詰め寄ると、メリッサは多少うろたえる。

「…そりゃあ少しは」
「じゃあ決定ー、まずはー…ティファちゃんはお約束だからなぁ」
「えっ?あの、さっきから本題って…何が…」
ティファは思わず問いかける。メリッサは何を今更、といった表情でティファを見た。

「女の子が四人も集まってるんだよ、それも夜に!これは恋バナに決まってるでしょー」
「こ…こいばな、ですか?」
うろたえるティファを尻目にクレイアは黙って茶を啜る。

「ティファちゃん実際のところはどうなの?グルーさんは脈ありっぽかったけど、付き合っちゃったりしてるわけ?」
「え…ええと、…それは…よくわからないですけど…」
僅かに頬が紅潮する。リリーメはお約束と言いながらも興味津々のようであった。
「…ちょっと待って、まだそこまで発展していなかったの?」
「え…あ、たまに家に来てもらったりしてますけど…」
「家に入れちゃってるのにまだ付き合ってないの!?あ、…じゃあ、もうちゅーとかはした?」
メリッサまでもが口にすると、リリーメが更に突っ込み始めた。ティファは益々うろたえる。
「えええ!?…それは、その、…まだ…」
だんだん小さくなる声で口にすると、リリーメはテーブルに突っ伏す。メリッサも溜め息を吐いた。
「呆れたぁ…グルーさんってば、そこまで奥手だったなんて…」
「…私はてっきり、とっくに二人は付き合ってるものだと思ってたわ」
「はう…」
ティファは気まずそうに小さくなる。リリーメは再びティファににじり寄った。
「ここは一つ、ティファちゃんがグルーさんを誘わなきゃっ」
「さ…誘う?え、リリーメさん?」
「まずはこの格好が駄目よね…もっとひらひらの可愛い洋服着て、お化粧もちょっとすれば流石のグルーさんも…」
「え…ええ?」
リリーメはぶつぶつとティファ全身を見遣りながら呟く。
「胸は私より絶対あるんだからさぁ、もっと強調するような服着ても良いと思うしねぇ。下着から選びなおさなくちゃ駄目か」
ぷにぷに、とティファの胸のふくらみを遠慮なく触った。
「ええっ、ちょっ…何言ってるんですかリリーメさんっ」
ティファは慌ててそう言うと、両手を交差して胸元を隠すようにして俯く。

「…別に、私は付き合うとかそういうの、強要したいわけじゃ…」
「え?じゃあグルー君に他に彼女ができてもいいの?グルー君モテるし、その気になればすぐに彼女できちゃうと思うよー」
「そ、それは…」
嫌です、けど、と消え入りそうな声で呟く。リリーメはほぅと息を吐いた。

「姉貴、どうするかねこの二人」
「仕方ないんじゃないかしら、相手はあのグルー君よ」
二人で勝手に話を進めると、クレイアが口を開いた。

「…リリーメさん、あなたは?」
「…ほえ?」
「ティファさんを除くとあなたが一番、そういう話に縁がありそうだけども」
クレイアはいつものポーカーフェイスで問う。リリーメはその場で暫く固まった。

「そういえば、私も最近は聞いてないわね…去年グルー君を追い掛け回してた事以来かしら」
「ちょっ、それは過去の話だってば!大体あれはファン意識だしっ」
「あ、じゃあどなたか本命の方がいらっしゃるんですか?」
さっきの様子は何処へやら、ティファが無邪気に問いかける。
 リリーメはぐっと言葉に詰まると

「…いたけど、いなくなっちゃったもん」
と、ぼそりと口にする。一同はきょとんとした表情でリリーメを見た。

「どういう…」
「わからないかなぁ、シルドさんだよ!暫く見ないと思ったら実家帰っちゃったって言ってたしさぁ…」
「ええ?」
大げさに声を上げたのはメリッサであった。ティファは口に手を当てて驚いている。そのままクレイアの方を見返すも、クレイアは相変わらずのポーカーフェイスであった。
「あなた、シルド君はよく遊んでくれる遊び友達だって――」
「その通りだよ、その通りだったんだけど、やっぱりちょっといいなーって…ほら、シルド君ってお洒落だし、何だかんだで優しいし、強いしー」
「優男過ぎるのも如何かと思うけれど」
と、クレイアがぼそりと口にする。刹那、クレイアに視線が集中した。
「…何でもないわ」
と、付け足すとリリーメは再び話し始める。
「だからホラ、やっぱり要素としては充分じゃない?まさか、何も言わずにいなくなっちゃうとは思わなかったけどさぁ…」
はぁ、と何処か物憂げな顔で溜め息を吐く。
「シルド君…ねぇ…あなたを本気で相手にしているようには見えなかったけど…」
「それくらいわかってたもん、…シルドさんは、ずっと私じゃない誰かを見てた」
クレイアの手がそっと止まる。

「たまにね、アクセサリー屋とか連れてってもらったりしても、「これなんかリリーメに似合うんじゃないか」なんて言っといて、目では全然違う女の人のアクセサリー探してるの。で、たまに「これは絶対似合う」とか呟いてこっそり買って帰るんだよ」
リリーメはそう呟くと、「シルドさんは、私が知ってるって気付いてなかったっぽいけどねー」と笑って付け足す。
 ティファは、話を大人しく聞きながらもちらちらとクレイアの様子を伺った。

「…シルド君がそこまで本気にする相手…ねぇ…たまに街で見かけても、連れて歩いてる女の子は日の都度違うし…思い当たらないけど」
「だから、逆にきっとあまり相手にされてなかったんじゃないかと思うんだよねー。私も含めてシルドさんとデートする女の子達は割と皆それをわかってて、一緒に遊んだりするんだよ。楽しいから」
リリーメは笑いながら話すと再びティーカップを手に取る。そっと啜ると、ほぅと息を吐いた。

「そういえば、姉貴はどうなの?」
「え?…何でここで、私に話が回ってくるわけ?」
メリッサは顔を上げると、思わず問いかける。横目でクレイアを見遣るも、クレイアは相変わらず静かに茶を啜っていた。

「…別に、最近はそこまで回してる時間は…」
「定時制にさ、カッコいい男の子とか居ないわけ?」
リリーメは詰め寄る。メリッサは溜め息を吐くと
「…残念だけど、定時制は生徒間にあまり交流無いのよね」
「えー…なぁんだ、つまんないの」
「仕方ないじゃない、仕事してる人が集まってるのよ」
メリッサは、考えるように口元に手を当てる。

「…そうね、最近は…無いわ、全然」
「片想いとかも?昔、姉貴ファレイさんにめっちゃ懐いて――」
「何年前の話をしてるのかしら?それはもう…その、諦めてるのよ」
視線を逸らして言うと、全員の視線が集中した。
「…諦めた、ということは…」
「やっぱり少しは好きだったんじゃん」
「そうだったんですね、メリッサさん」
一同が口を揃えて言うと、メリッサはだから、と呟く。
「もう諦めたのよ」
「え、何でですか?良い方じゃないですか、ファレイさん」
ティファが口を挟む。メリッサは頭を抱えた。
「…そうね、何というか…住む世界が違う、とでも言うのかしら」
メリッサが呟くと、リリーメはまぁ…と小さく呟く。
「ちょっと不思議な感じするしね、ファレイさん」
「それを感じて、あまり自分から好意を寄せるのはやめたのよ。…それより」
メリッサはクレイアに視線をやる。リリーメもそれに同調するようにクレイアに視線を向けた。
「…やっぱり聞きたいよねぇ、クレイアさんの話」
「私の?私の話は…」
ティファにそっと視線をやる。ティファまでもが、にこにこと無邪気に微笑んでいた。
「私も聞きたいです、クレイアさんのお話」
「ティファさん、あなたには前に一度――」
「えーっ、ティファちゃん聞いたの!?ずるいー!!」
リリーメは思いきり身を乗り出す。
 クレイアはほぅと息を吐くと、ことり、とカップを置いた。

「…今はとても、遠くにいる人よ」
「何々、遠距離ってこと?」
「まぁ…そんなとこかしら」
クレイアはそっと口元に手を当て、考えるように呟く。

「もう付き合っちゃったりしてるの?」
「一応…恋人、という形になるのかしら」
「きゃあ…マジで?」
リリーメは一人興奮した様子で、それでそれで?と続ける。
 メリッサまでもが、その話しに真剣に聞き入っていた。

「…そうね、とても明るくて活発で、少し頭の悪い、…でもとても誠実な、男らしい人よ」
「へぇー…何か、ちょっと意外」
「そうかしら?」
淡々と語ると、リリーメが言葉を返す。クレイアは小さく小首をかしげた。

「だってさぁ、クレイアさんの彼氏って絶対クレイアさんと張るくらい魔法が使える人で、釣り合いっていうのかなー…そういうのが取れた人じゃないと勤まらなさそう」
「同感ね、正直…今の言葉から想像するほど普通の人間があなたの隣にいることって、想像つかないわ」
姉妹は口を揃えて言った。ティファは思わず小さく笑うと肩を竦めてクレイアの方を見る。

「でもクレイアさんは結局どうするの?その人を追いかけたりとかはしないわけ?」
「私は…ここにいる必要があるから。そうね、必ず帰ってくるって言ったから…その言葉を信じて、待っているってところかしら」
「ひゃあ、何かロマンチック!クレイアさんなら逢いに行こうと思えば逢いにいけそうなのに、それもしないんだ?」
リリーメが口にすると、クレイアはカップを持つ手を一瞬止める。

「…それはよっぽどのことが無い限りはしない、と決めているの」
「へぇー…凄い。やっぱりクレイアさんからは大人を感じる…」
リリーメはさくさくと菓子を頬張りながら呟く。
「それに引き換え、逢いたいと思ったらすぐにでも逢えるティファさんは幸せね」
「え、ああ…それはそうですね」
ティファは一切否定もせずに微笑む。わぁ、とリリーメは呟いた。
「いいなぁいいなぁっ!私も恋したいっ!!」
「…あなたならすぐに相手が見つかるでしょうに」
メリッサが軽く紅茶を啜りながら呟く。
「誰でもいいって訳じゃないもん!よーし…私、女を磨くっ!せめて子ども扱いされないように頑張るっ」
ティファはふふ、と笑うと丁度、目の前の菓子が無くなった。そっとクレイアに目配せする。

「…それじゃあ、私たちはそろそろ」
ティファがそう言うとクレイアも立ち上がる。
「あら、もうそんな時間?話しこんでしまったわね」
「いいえ、楽しかったです。とても。メリッサさん、お茶ご馳走様でした」
「此方こそ、お菓子ご馳走様」
二人が外へと歩み出ると、リリーメとメリッサが見送りに続く。

「ティファちゃん、今度一緒に服買いに行こうね!絶対良いの見繕ってあげるから!」
「ありがとうございます、リリーメさん。是非」
「って言うか今度は女の子集めて皆で服買いに行こうよー、ミリーも誘ってさぁ」
「…一体何人の大所帯にするつもりなのよ…二人とも、暗いから気をつけて。もっとも、あなたにはその心配は必要ないでしょうけど」
クレイアの方を見遣りながらメリッサは呟く。
「そうね、それでも…ご心配ありがとう。紅茶、ご馳走様。今度良いお茶が入ったら差し入れに来るわ」
「…言っておくけど、魔法陣を消してって言ったのはまだ取り消してないのよ?」
「知っているわ、それでは――失礼」
「あ、お邪魔しました」
そう言うと、クレイアとティファはその場を去っていった。
 メリッサとリリーメも自室にこもる。

「…それにしても、クレイアさんの話には驚きだなぁ…姉貴とティファさんのにはちょっと想像ついてたけど」
「明るくて活発で、少し頭が悪くて、誠実で男らしい…」
メリッサがクレイアの口から出てきた言葉を口にする。

「…まさか、ね」
「え?何姉貴、心当たりあるの?」
「いいえ、…まさか、の話よ。本当だとは思えないわ、とても」




「楽しかったですね、クレイアさん」
「…そうね、なかなか無い体験をしたわ」
帰り道、クレイアはボディーガードがてらティファを家まで送り届ける事にした。
 静かな夜に、二人の声と二人分の足音のみが響き渡る。

「それにしても…ふふっ」
「何かしら?」
「だってクレイアさん、さり気無くリリーメさんの言葉に突っ込み入れてるし、リリーメさんはクレイアさんの好きな相手に全然気付いて無いし…リリーメさんの話はあまりにもシルドさんらしすぎるし、私、笑い堪えるのに必死だったんですよ」
と、ティファは肩で笑いながら呟く。
「…」
「それにしても、うまくいってたって言うのは初耳でしたよ、クレイアさん。…うまくいってたんですね」
そう言うとティファはクレイアを見上げる。

「…ええ、結果的には…ね。…あなたが相手を特定しているということも、私にとっては初耳だわ」
「最初はわからなかったんですよ、グルーさんとお話しているうちにもしかして?って」
クレイアはほぅと溜め息にも似た吐息を零した。

「内緒、よ」
「わかってます、グルーさんにはバレちゃってるかもしれませんけど」
「彼は…進んで誰かに話すことは無いってわかっているから、構わないわ」
そう返すと、ティファの家の前に到着した。

「今日は本当にありがとうございました」
「此方こそ、…ティファさん」
「何ですか?」
クレイアは何かを言いかけたが、小さく首を振る。

「…何でもないわ、おやすみなさい」
「?はい、おやすみなさい」
ティファはそう笑うと、クレイアはそっと歩き始めた。


「…逢いに行こうと思えば、逢いに行ける…ね」
クレイアは帰る道すがら、呟く。そのまま俯くと、駄目、と小さく呟いて自制した。
 帽子を外して、そっと夜空を見上げる。

「…逢いたいわ」


 徐にそう呟くと、クレイアはそっとその場を去っていった。










あとがき

「深夜のお茶会」いかがでしたでしょうか。
久し振りの番外編です。ひゃっほう!楽しかったです。

シーン的には第八話が終わったあたりで。
リリーメは言わずもがな、メリッサも何だかんだで人の話に首突っ込むのは好きそうだし、
こういう話をさせたら面白そうだなーと思って書いてみました。
思った以上に楽しかったです、女の子トーク。
彼女らは案外自分以外に興味津々だったりしそうで。

リリーメ→シルドっていう組み合わせは本編中殆ど無かったのですが(グルーとファレイのファン的な絡みは若干あったのですが)何となく前々から考えていたりしてまして(というかリリーメは実はシルドのお相手第二候補でした。結局第一候補のクレイアにいっちゃったのですけども)。
ここまで書いてやっとシルドという男がブルースカイでどんな生活を送っていたのか何となく固まってきた気がしてます。
…遅いですか、遅いですね。

本当は九話を書いてからこれをと思っていたのですが、九話書いた後だとまた状況も変わってきそうでして。
早々に此方をUPという形になりました。
それにしてもまた書きたいですね恋バナ話。男で書くにしてもシルドがいなくちゃこういう話は面白くないかな…なんて。
そもそも「銀の風見鶏」は野郎寄りの視点で描かれているため、男性陣は今更番外編にするまでもなく結構本編中で語り合っていたりとかするんですよね。

また、今回は番外編という性質上まともなプロットも組まず、まともな直しもせずにUPしております。
色々と後悔しましたが書いたこと自体は後悔していません(…)

ではでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。
第九話の執筆を再開したいと思います。

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